建築・アートの所感ノート

建築とアートの作品、展覧会、書籍などの感想を共有します。

2015-01-01から1年間の記事一覧

映画「みんなのアムステルダム美術館へ」2014年

とても面白かった!美術館の館長、学芸員、建築家、インテリアデザイナー、役所、サイクリング協会などの市民たちが議論しながら建築をつくっていく様子を映画にした作品だ。美術館を通り抜ける自転車道とエントランスが問題の焦点になる。 アムステルダムは…

森美術館 村上隆の五百羅漢図 展:トークセッション「日本、物語、リアリズム」アカデミーヒルズ

村上は世界のアート界をリードする先頭(ウォーホルなど)に立ち、メインストリームをつくり出したいと 3.11 まで思っていたという。「スーパーフラット」は、その流れの中で考え出された。しかし、その目標に限界を感じて自分の作品を残すことを意識するよ…

コンテンポラリーダンス 森山開次「サーカス」新国立劇場

森山の作品は、以下を見てきた。今回(2015.6.27)は4回目。 2011.10.10 「LIVE BONE 2011 in 水戸」(ひびのこづえ×森山開次×川瀬浩介) 2012.10.20 高木正勝「曼荼羅の宇宙」 2013.2.9 津村禮次郎×森山開次「石橋+Shakkyou」 今回は水戸でみた「LIVE BON…

読書感想:飯島 洋一『「らしい」建築批判』2014, 青土社

[ ブランド建築 ] 飯島は新国立競技場計画設計競技にて、東京がオリンピック開催地として選ばれるためにザハ・ハディド案を選んだのではないか、という。ザハ案は誰が見ても「アッ」と驚く外観である。世界中に同じ設計手法でつくられた建築がある。それを…

映画「だれも知らない建築のはなし」

(ネタバレ注意) 建築家 石山 修の娘 石山友美が、2014年ヴェネチア・ビエンナーレで上映した「Inside Architecture」を再編集した作品である。 世界の建築界からみた日本と、その中の人の回想が、全体を通しての展開だった。日本の建築が世界から一目置か…

谷口吉生「鈴木大拙館」2011年, 金沢市

まもなく開通する新幹線に活気づく金沢駅。バスに乗り換え、バス停から目的地まで歩いていると、建築学生を1人発見した。さらに、クルマで来た取材するオジさん2人組も同時に鈴木大拙館に向けて歩いた。みんな建築関係者で、まるで聖地巡礼をしているようだ…

庄内町ギャラリー温泉 町湯

0.設計者 2014年の年末にできた「庄内町ギャラリー温泉 町湯」に行ってきた。設計は高谷時彦さんで、鶴岡市の「まちキネ」(2013年 日本建築学会 作品選奨)も「藤沢周平記念館」も設計している。遊佐でも防災センターを設計するらしく、庄内全域であち…